コントロールパネル > 電源オプション > 電源プランの選択またはカスタマイズの欄には、「省電力」「バランス」「高パフォーマンス」という3つの選択肢があり、デフォルトで「バランス」が選択されております。(図1)
音楽再生、ビデオ録画、ゲーム等のリアルタイム性能が要求されるアプリを実行するときは、コンピューターの応答性を良くするために高パフォーマンス電源プランを選択することがあります。
ゲーム用途向けに設計されたデスクトップPCは工場出荷状態で既に高パフォーマンスが選択されていることがあります。
DellやHP等のPCは、この画面がベンダー独自のものに替わっていることがあります。この場合DellやHPの電源アプリで設定を行います。
以下音楽再生の場合の説明をします。性能が低いPCを省電力設定にして音楽再生すると音飛びが発生し、高パフォーマンス設定にすると音飛びが発生しないという事が起こります。つまり、電源プラン設定で音飛びの発生頻度が変化することがあるという事です。
「バランス」や「省電力」設定で音飛びが発生するときは、電源プランの画面で、高パフォーマンスを選択します。(図1)
「バランス」や「省電力」設定で音飛びが発生していないときは、その状態でも音楽再生をするためのPCの性能要件を満たしているということであり、この設定をする必要はありません。
図1
Windows 10 1709以降が新規インストールされたバッテリー駆動のラップトップPCの電源オプション画面には、バランスのみが現れます。
(Windows 10 1607以前から1709にアップグレードした場合、そうなっていないことがあるようです。)
Windows 10 1709以降で、PCの電源プランを1607以前の高パフォーマンスに相当する状態に設定する方法は以下の通りです。
コントロールパネル > 電源オプション > 電源プランの選択またはカスタマイズで、バランスを選択します。
タスクトレイのバッテリーアイコンを左クリックします
バッテリーの充電パーセンテージの下にスライダーが現れます。スライダーのサムを右端に持っていきます。(図2)
バッテリー駆動時と、AC給電時で設定が分かれているので、バッテリー駆動状態とAC駆動状態で2~3の設定をします。
図2
Windows 10には、もう一つPCのリアルタイム性能を改善する方法があります。
アプリをフォアグラウンドにした状態でWindows+Gキーを押します。ゲームとして認識しますにチェックするとOSはそのアプリをゲームと認識し、そのアプリが動いている間は自動的にPCが高パフォーマンス相当の状態になるらしいです。ゲームバーの設定で「これをゲームとして認識する」のチェックを外すとゲームとして認識しなくなり、元通りになります。
■参考文献
Customize the Windows performance power slider
https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/customize/desktop/customize-power-slider